HD-DVD

HD-DVDとは

HD-DVDって知っている人はいるでしょうか？
知らない人の方が多い気がしますが・・・

HD-DVDとは、次世代型DVDとして開発が進められた新しいDVDの規格です。

御存知の通り、DVDの次世代ディスクとしては、Blu-rayが普及していますが、
このHD-DVDはBlu-rayと標準化争いをして負けた側の規格です。

なんだか、ベータとVHSを思い出しますね。

HD-DVDの開発は東芝とNECが中心となって進めていました。
一方、Blu-rayの開発はソニー、パナソニック、フィリップスが中心となっていました。

HD-DVDとBlu-rayは熾烈なシェア争いを繰り広げましたが、
２００８年に東芝が全面的な撤退を宣言し、規格争いはBlu-rayの勝利という形で終わりました。

HD-DVDの容量は片面１層で１５GB、片面二層で３０GBでした。
Blu-rayのの容量は片面１層で２５GB、片面二層で５０GBですので、容量では劣っていました。

CSSが解除され、DVDのコピーが蔓延してしまったことから、
HD-DVDのではCSSに代わるコピーガードとして、AACSを採用していました。
これは、Blu-rayと同じですね。

HD-DVDが優れていた点は、
DVDと構造が似ていたため、今までのDVDメディア生産ラインなどを流用できる点でした。
そのため、生産する企業にとっては追加の設備投資を抑えられるので、メリットがありました。

HD-DVDは２００２年に規格が制定されましたが、わずか６年で終了となりました。
この背景には、Blu-rayのシェア獲得が原因としてあります。

Blu-rayに負けてしまった要因としては、
記憶容量がBDに比べて少なかったことやPS3がBlu-rayを採用したことなどが挙げられます。

HD-DVDの規格制定は２００２年でしたが、製品化されたのは２００６年のため、
HD-DVDに期待して購入したユーザーは大きなショックを受けたようです。

日本国内ではDVDやブルーレイのコピーガードを解除したコピー（リッピング）が違法行為となりました。
DVDFabでは、コピーガードを解除しないディスクコピーに対応しているので、安心して使えます。
海外在住の方は、現地の法律をよく理解した上でDVDやブルーレイのコピーを実施して下さい。